米国公認会計士(USCPA) FAR 合格のコツと対策

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米国公認会計士(US CPA)は日本でも監査法人、金融機関や財務担当者に人気の資格です。ここでは筆者の経験をもとにFARの勉強法を紹介していきます。

US CPA資格の概要

US CPA資格や試験の概要は以下の記事で紹介しています。

米国公認会計士(USCPA)試験 受験の概要
米国公認会計士(US CPA)は日本でも監査法人、金融機関や財務担当者に人気の資格です。ここでは筆者の経験をもとにUS CPA試験制度の概要を紹介していきます。

FARとは

FARは"Financial Accounting and Reporting"の略で、財務会計および会計報告についての科目となります。試験範囲としては、以下のようになります。

  • 80% Financial Accounting
  • 20% Non-profit Accounting

一般的な簿記や会計の分野に加え、他の資格試験では問われることがほとんどない、公会計と呼ばれる分野が試験範囲に含まれます。

科目の特色

FARはUS CPA試験の基礎となる科目です。FARの知識がなければ、AUDの勉強をしてもぴんとこないという事態に陥ります。その上、FARはUS CPAの全4科目の中でもっとも分量が多く、仮に初学者の場合、他科目の勉強量に比べて単純に倍以上の勉強時間が必要になります。

試験はもちろん全て英語です。FARの出題形式としては、MCと呼ばれる4択問題と、TBSと呼ばれる穴埋め式の出題となっています。

5つのセクションに別れており、最初の2つがMC、それ以降の3つがTBSとなっています。回答提出がセクション単位となっており、次のセクションに進むと前のセクションの回答を見たり修正したりすることができません。そのため、試験時間(4時間)を各セクションにどのように配分するのかがとても重要になってきます。

他の資格試験との比較

もっともわかりやすいイメージとしては、日商簿記1級の財務会計・会計学 + アメリカの公会計という感じです。実際の出題範囲としてはUSGAAP(米国会計基準)だけでなくIFRS(国際会計基準)についても範囲となることから日商簿記1級よりも範囲は広い一方、出題される問題は基礎的な論点が多いという特徴があります。

合格するまでに必要な勉強時間

私の実績としては、試験を受けるために必要な単位取得の時間として70時間、資格試験としての勉強として40時間です。ただしこれはUS CPAの勉強開始時点である程度の前提知識がある場合ですので、初学者の方は倍以上かかると思われます。

勉強開始のステップとして日商簿記2級合格レベルからスタートしたとしても会計学に関しては未学習の状態ですから、通常は200時間以上かかるのではないでしょうか。

また試験は全て英語ですから、語学の壁もあるかと思います。短期間で効率的に合格を目指すのであれば、独学で受験することはお勧めできません。

学習のポイント

一般的な会計学のポイントを抑えることはマストです。リース会計や資産除去債務、連結会計が範囲として含まれますので、論点を満遍なく理解し、苦手分野を残さないようにしましょう。基本的な出題がメインですから、学習すればある程度の得点が取れるようになるはずです。

合格する上で重要なポイントは、公会計の完成度をあげることです。公会計は出題がほぼMCだけですが、配点が20%程度あることを考えれば、確実な得点源とすることで合格が近づきます。

試験を受けた所感

まず試験を受けて一番感じることは「FARは時間が足りない」ということです。US CPAの他の科目では時間に余裕を持って試験を終えることができますが、FARは計算問題が多く、MC(4択問題)1問にかけられる時間もあまり余裕はありません。十分な演習を行なった上で受験する事が必要です。

以上がFARの対策となります。US CPA合格に向けて勉強している方々に少しでもお役に立てると幸いです。

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US CPA資格については以下の記事もご参照ください。

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