統計調査士・専門統計調査士 合格のコツと対策

統計検定

統計検定はデータやITの重要性が増す現代で、統計学の基礎知識を確かめるための資格です。その中でも統計調査士は、統計の役割・統計法規・公的統計が作成される仕組み等に加えて、主要な公的統計データの利活用方法に関する正確な理解を証するものです。ここでは筆者の経験をもとに統計調査士・専門統計調査士の勉強法を振り返っていきます。

統計調査士・専門統計調査士の概要

・試験日:11月の日曜日(目安4週目)
    試験時間は統計調査士が60分間、専門統計調査士が90分間
・合格率:20-30%
・合格点:70%を目安とする

※出題形式は統計調査士・専門統計調査士いずれも選択式

統計検定自体は筆記試験が6月と11月の年2回あります。一方、CBT形式を受験できる科目では年中受験することができます。しかし、統計調査士・専門統計調査士のどちらも筆記試験のみとなっており、11月のみ試験が行われるため、年1回のみのチャンスとなっています。

そもそも専門統計調査士・統計調査士検定は「統計検定」の一種として、同じ団体が主催している資格です。「統計調査士」の一段難しい試験として、「専門統計調査士」があるという位置付けです。

専門統計調査士検定は、調査の企画・管理、ならびにデータの高度利用の業務に携わる上で必要とされる、調査企画、調査票作成、標本設計、調査の指導、調査結果の集計・分析、データの利活用の手法等に関する基本的知識と能力を評価する検定試験です。

一般財団法人 統計質保証推進協会

出題範囲

統計調査士は例年30問からなる多肢選択式の試験であり、試験範囲は以下の通りです。

  • 統計の基本:統計の役割、統計法規
  • 公的統計調査の実務:統計調査の基本的知識、統計調査員の役割・業務
  • 統計の見方と利用:主要な公的統計とその見方・利用

統計調査士の試験は「文系向け」の試験であり小難しい計算などが求められない一方、地理や法令など常識的な出題が多く、理系の私からすると手こずる試験でした。お恥ずかしい話ですが、自己採点ではぎりぎり正答率が7割を下回る程度で、なんとか合格することができました。

専門統計調査士は例年40問前後出題され、解答形式は多肢選択式の試験であり、試験範囲は以下の通りです。

  • 調査企画
  • 調査票作成
  • 標本設計と結果の推計
  • データの整理
  • 調査の種類と特徴
  • 調査手法(訪問調査)
  • 調査手法(郵送調査)
  • 調査手法(電話調査)
  • 調査手法(インターネット調査)
  • 調査手法(装置設置型調査)
  • 調査手法(定点調査・パネル調査)
  • データ利活用の手法

専門統計調査士の試験は「やや理系向け」の試験であり難しくはありませんが計算が必要であり、統計数値やグラフを読み取り正しく解釈するなど、いかにも統計を活用するための素養を問う試験となっています。統計調査士と異なり、こちらは正答率が9割以上で、合格することができました。

対策

配点は未公表ですので、合格のためにはおおむね正答率でも合格点レベル、つまり7割以上の正答を目指すことになります。イメージ的にはまんべんなく浅く勉強して、あとは過去問に慣れるという対策をとることになります。問題は8割程度は平易な難易度ですが、特に専門統計調査士では計算の演習を怠らないことが重要です。

統計調査士では一般的に「統計調査士」と呼ばれる統計調査を行う職種の人に必要とされる常識が問われます。意外と文系の常識がある人には簡単と感じる方も多いようです。

専門統計調査士では「統計調査士」が統計調査を行う上で必要な実践的な知識が問われます。計算問題はもちろんですが、統計調査を行う上での注意点を理解しておさえることが求められます。

合格のコツとしては「適切な統計調査を行うためには、どのようにすればよいか」を意識することです。

参考書

統計調査士・専門統計調査士の公式本は共通で、受験者にとってはお買い得です。合格に近づくためには日本統計学会公式の教科書と問題集に取り組むことが、遠回りなようでいちばんの近道です。過去問と正答については統計検定の公式HPでも入手可能ですが、勉強するなら書籍がよいでしょう。高価な本ではありませんし、合格後もちょっとした調べ物に役立つでしょう。

なお統計学の基本を抑えたい方には以下の参考書がおすすめです。

東京大学教養学部統計学教室(編集)

少しでも皆さんの学習の参考になれば幸いです。

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